どこか懐かしさを感じる器

どこか懐かしさを感じる器

鹿児島を代表する伝統工芸品のひとつ「薩摩焼」。

指宿でこの薩摩焼を継承し続けているのが<指宿長太郎焼窯元>です。

薩摩藩主 島津家 御庭焼の絵師 有山長太郎氏が開窯してから約120年。昭和27年に2代目長太郎によって指宿の地に築窯され、現在は3代目長太郎の息子 有山禮石さん(写真中央)が継承し、長男勝英さん(写真右)、次男史洋さん(写真左)と共に窯を守っていらっしゃいます。

初代の「黒薩摩」の風合いは今でも当時のまま。

【薩摩焼】黒千代香セット(大)

同じ窯の陶芸家と言っても、作品の創作の仕方は三者三様。

 

勝英さんは、ファッション誌や時代の流れ、社会情勢などから得たアイデアをイラストや言葉で取り溜めていて、そこから作品に。

第2ブランド「tenoutuwa」

そうして立ち上げた第2ブランド「tenoutuwa」は、「30-40代の人たちにも焼き物を気軽に使ってもらいたい」という想いで製作しているそうです。

古典的な技法を一度噛み砕いて、そこからまた新たに再生させ創造した器。planetシリーズ、デニムシリーズ。独特のマットな質感、カップはPCの近くにも置けるよう低重心で作られています。

一方、史洋さんはろくろに乗った瞬間、思うまま手の動くままに直感で作るそうです。

よりシンプルで自然なスタイルを創造。

窯にある道具は、すべて手作り。

この方が、イメージする繊細な表現をしやすいのだそうです。

時にはお父様がイメージを伝え、勝英さんがデザインし、史洋さんが作るということも。

そして、禮石さんは旅先で出会った景色など自然の中からインスピレーションを受けて作品を作ることが多いそうです。完成させるまでにじっくり何十年かけることもあるそうです。

最近の作品では、北海道で見た流氷を表現するために十数年研究し、

”亀裂が入るオリジナルの釉薬”を生み出し、

他では見たことのない「氷裂文」というシリーズを完成させました。

【薩摩焼】抹茶碗(氷裂文)

作品が一つ出来上がるまでに、季節・気象・気圧・風向きなど様々な条件を加味し、何年分のデータから緻密な計算をし、それでいて最後の最後はやはり長年の”職人のカン”で勝負にでる。

そこまでしても、全てよく焼ける時もあれば、思うように仕上がらない時もあるといいます。

歴史と伝統、自由と創造が織りなすこの世にたった一つの作品。

最近では、お店などで使われることも多く、幅広い世代の人から愛されている器です。

【薩摩焼】黒千代香セット(大)※送料無料

いつもの晩酌をより美味しく、贅沢なひとときに。

伝統の黒薩摩の釉薬で仕上げた黒千代香セットです。焼酎をロウソクでじんわり温めながら晩酌を楽しむことができます。鉄分を多く含む土と釉薬を使用しているため、使い込むほどに艶や風合いが出てきます。伝統の「玉流し」の技法が用いられています。

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【薩摩焼】抹茶碗(氷裂文)※送料無料

その表情と存在感に一目で心奪われます。

釉薬の収縮で裂け目をつくる氷裂文という技法で仕上げた抹茶碗です。氷裂文の白と、背景の濃紺の対比が春の訪れを感じさせます。

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【薩摩焼】ロックカップえくぼ(青)

えくぼに手を馴染ませ、オンザロック。

焼酎オンザロックをより美味しく味わってほしいという想いでつくられたカップ。大きめの氷も入るサイズ感。持ちやすいよう程良いところに凹みが入っています。青はコバルトを原料とする青い釉薬で仕上げています。爽やかな色調で空の青、海の青を想像させます。

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