幻のボタンと称される芸術品を、和装のアクセントに。
薩摩ボタンは、鹿児島の伝統工芸品「白薩摩」に薩摩焼の技法を駆使し、金をはじめとする豪華絢爛な配色を施し、ミリ単位で作品を描いていきます。アクセサリーと言うよりは、上質な気品をまとわせるための芸術品といえます。
その歴史は、江戸末期に始まり、薩摩藩が倒幕運動などに必要な外資を得るための軍資金になったとも言われていますが、現在はその繊細な技法ゆえに作る窯元も減り、作り手は途絶え、幻のボタンと称されるようになりました。
「この『玉虫』は、アトリエに迷い込んで来た 玉虫を見てから構図と実験を繰り返して出来たものです。この玉虫のキラキラした色を出すのには金を絵具の内側に閉じ込める、釉裏金彩(ゆうりきんさい)の技法に辿り着いたのですが、その技法にたどり着く前にはメタリック色の、ラスター彩を使おうと 思い実験の嵐。が、 薩摩焼の生地と相性が合わずに断念。何度も心折れました。玉虫の玉はギョク=宝石・貴石を意味し、その名の通り緑・金が虹色に、まるで宝石の様に輝く美しい昆虫として知られています。美しいだけでなく、漢字では「吉丁虫」と書かれるめでたい虫のようです。玉虫にまつわる縁起の言い伝えは沢山あり、 良い事尽くめ。・女性は恋が叶う・タンスに入れておくと「着物が増える」「着物に虫がつかない」 ・財布に入れておくとお金が増える ・家に入ってくると思いがけないお金が入ってくる前触れ ・一度追い払っても入ってくる時には貸したお金が戻ってくる など、吉事を運んでくれる昆虫として大切にされてきたようです。作者:薩摩志史」
- サイズ
- 縦5cm×横7cm×厚み2cm
- 重さ
- 40g
- 原産地
- 鹿児島県垂水市
- 注意事項
- ※ 一点ずつ職人の手で製作しておりますので、形や色み大きさに誤差がありますことを予めご了承ください。
※ 当店の薩摩焼商品は、実店舗でも販売しておりますので時間差で売り切れになる場合がございます。在庫状況はできる限り迅速に反映させるように致しますが、ご注文をいただいても在庫切れの場合がございますことをあらかじめご了承ください。